ずっと以前から行きたくても行けなかったジョムティエンのロンポー市場朝市。夕暮れに食事をしたことはあるが、朝はこれまで機会がなかった。そこで市場すぐ脇にあるホテル・グランドレジデンスに泊まり、早起きして出かけることにした。
午前8時に起きて5分後に慌てて外へ。ホテルの玄関を出るとすぐ隣がロンポー市場。すでに陽ざしが強くカラフルなパラソルがたくさん開いている。
ふと見るとお坊さんのタンブンが。タンブンとは托鉢(たくはつ)のお坊さんにご飯や料理などを喜捨して徳を積むこと。善行が自分の来世に返ってくることを祈って行う。観察していると、お坊さんの右横にデカい袋が。集まる量がハンパないようだ。
さて、市場内の店舗を回ってみる。屋内では野菜や果物を販売中。
バナナは大きな房が25バーツから。これは安い。
すでに陽ざしの強い屋外には屋台がたくさん出ている。
朝食用に料理を買い求める地元の人が大勢来ている。ぶっかけ飯でおなじみのタイ料理のおかずたち。ビニール袋に入ったおかずは1個40バーツほど。
チキンは揚げたももが50バーツ。
チキンのハンバーガーは25バーツ(約100円)だ。赤い指のVサインがかわいい。
豆類のお店。どんなに小さな屋台風店舗でも支払いはキャッシュレスになっている。少額でもQRコード決済ができてしまうのだ。
テイクアウトしてホテルの部屋で食べることも考えたが、この朝市の雰囲気にもう少し浸っていたい。そこですでにオープンしている食堂を利用することにした。
メニューを見て注文したのは野菜とチキンの炒め物ご飯。50バーツ、約220円だ。
チキン、バジル、オニオン、トマトなどをナンプラーとニンニク風味で炒めたタイ料理。これは朝からご飯がすすむ。ネギをちらしたスープがまた旨い。
昼頃、ロンポー市場をのぞいたら朝出ていた店はきれいさっぱり姿を消していた。夜になるとまた別の店舗が出そろうという。
朝食べたばかりなのに小腹が空いてしまったので朝食べた店の隣の店で豚肉のカオパを注文。50バーツ。約220円。
このパラパラ感がたまらない。豚肉にニンジン、オニオン、子ネギ、ハーブが入り、ライムをしぼって味を調える。たまらなく旨い! タイを訪れて以来、約30年。思い出せば、タイのあちこちを歩いたが、どこに行ってもこのカオパをひたすら食べていた気がする。それほどの好物なのである。当時は20バーツほどだったか。
パクチーを散らしたスープはチキンベースにナンプラー、焦がしたニンニクの皮で味付け。こちらも旨すぎる!
パタヤ中心部に宿をとってしまうと朝からはなかなか来れないロンポー市場。パタヤに来たら初日だけでもジョムティエン周辺に宿を手配しロンポー市場の朝を味わってみてはいかがだろう。“徳を積む”出会いが待っているかも。
