2025年のゴールデンウイーク。日本人に人気の海外渡航先急上昇ランキングの第5位にダナンが選ばれました。(HIS調べ)
海外旅行 急上昇ランキング
順位 旅行先(前年比)
1 位 上海(262.3%)
2 位 セブ島(165.7%)
3 位 マドリード(165.2%)
4 位 ケアンズ(157.3%)
5 位 ダナン(152.8%)
ダナンは、ベトナム中部の海岸沿いに位置し、豊かな海産資源と多様な文化的背景を持つ都市です。その歴史と地理的特性が、今日の新鮮で美味しいシーフード料理の礎となっています。
歴史的背景と文化的影響
ベトナム中部に位置するクアンナム省の聖山マハーバルヴァタを囲むミーソン谷の近辺にあった古代チャンパ王国は、192年から1832年という長い時代にわたって繁栄。海沿いに大国を作り欧米や中国などと交易を広めました。主な宗教はヒンドゥー教シヴァ派)。現在、近辺の都市にはホイアンがあり、中国やフランスの植民地時代を経て、ダナン料理は独自の発展を遂げてきました。これらの歴史的背景が、ダナンの料理に多様性と深みをもたらしています。
特に、海に面した地理的特性から、海産物を中心とした料理が発展しました。また、ダナンはかつて貧しい地域であり、料理人たちは高価な食材を使えなかったため、地元の新鮮な食材を活かした工夫が求められました。その結果、素材の味を引き出すシンプルながらも奥深い料理が生まれたのです。
シーフード料理が美味しい理由
ダナンは海に面しており、エビ、カニ、イカ、貝類など多種多様な海産物が豊富に獲れます。これらの新鮮な食材が、料理の美味しさの基盤となっています。
👉シンプルな調理法
ダナンのシーフード料理は、蒸す、焼く、炒めるなどのシンプルな調理法が主流で素材本来の味を最大限に引き出すことができます。また、過度な味付けを避けることで新鮮な海産物の風味を楽しめます。
👉多様な料理のバリエーション
ダナンでは、バインカンチャーカー(※1)、バーミエンスープ(※2)、グリルシーフードなど、多彩なシーフード料理が楽しめます。これらの料理は地元の食材と伝統的な調理法を組み合わせたもので、海外からの観光客にも人気があります。
※1 バインカン Bánh canhとはタピオカ粉、あるいはタピオカ粉と米粉を混ぜ合わせて作られる太い麺のこと。チャーカーは魚のすり身
※2 バーミエン「 ba miền」。「 ba 」は「3」、「miền 」は「地方 」 という意味。 Mien Bac( ミエン バック )は北部、 Mien Trung( ミエン チュン )は中部、 Mien Nam( ミエン ナーム )は南部を表します。中国語の「北」「中」「南」に似ていますね。
👉地元の調味料とハーブの活用
ダナンの料理はニョックマム(魚醤)やレモングラスのようなシトロネラなど新鮮なハーブが多用されます。これらを使うことで料理に深い味わいとエスニックな香りが加わり食欲をそそります。特にニョックマムはダナンの伝統的な調味料であり、その製造にはベトナムの長い歴史と文化が息づいています。
観光客に人気の理由
ダナンのシーフード料理は、その美味しさと手頃な価格から海外からの観光客にも高い評価を受けています。特に、地元の市場や屋台で提供される料理は、新鮮でありながらリーズナブルであり、観光客にとって魅力的な体験となっています。また、ダナンの料理はベトナム中部の伝統的な味を体験できる貴重な機会でもあります。
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ダナンのシーフード厳選3選
筆者が足を運んで実際に食べてみたうえで「ダナンのシーフード厳選3選」を挙げてみます。ぜひ参考にしてください。


