ダナンでも特に人気のシーフードレストランがここHải sản Mộc quán (モックシーフード )。ビルの上の方にまで看板が出ていて目立つ。
初日午後8時→満席ウェイティング
といった大混雑ぶり。店の入り口前にプラスチック製の椅子が並べられ、紙に順番待ちの名前を書いて呼ばれるまでひたすら待つ。1時間以上は待たされそうだったのでこの日はあきらめて退散。
2日目も同様だったので3日目は午後4時半ごろを狙って到着。するとあれほどごったがえしていたウェイティング客がゼロ。これはラッキーだ。
屋外席も余裕で座れる。
ロブスターの品ぞろえが豊富だ。他店より少し休めの値段設定か。
100グラムで20万5000ドン。日本円だとざっくり1200円。男性スタッフに中型のロブスターを測ってもらったところ、約800グラム。つまり1匹注文すると、9600円だ。
席に戻りまずはビールを注文。LARUE1万6000ドン(約100円)。ピーナッツはサービス。
ビールに氷を入れて飲むスタイル。もちろん氷は無料。円筒形で中心に穴があいている。飲料がすぐに冷えるようにする工夫だ。
まずは2品を注文。メニューはベトナム語、英語、韓国語、中国語、日本語対応。日本語はやや怪しいw。
注文したのは二枚貝の香草野菜とシトロネラ炒め。「シトロネラ」とは聞きなれないが、柑橘系に似た優しく爽やかな香りが特徴的なイネ科のハーブで、レモングラスの近縁種。形状や歯ごたえがよく似ているもののシトロネラの方がやや大きい。
もう1品は野菜系にしようと、メニューのページをめくっていたら「小白菜炒大蒜」が美味しそうだ。
注文して10分もしないうちに両方とも運ばれてきた。どちらも炒めてすぐの状態で香ばしい湯気が立ち上っていて食欲をそそる。
貝殻にまとわりつくソースの味が絶妙で、貝の旨味とニンニク、唐辛子、ハーブのシトロネラの香りがアジアンエスニックを体現しているかのよう。
こちらは日本でいう青梗菜(チンゲンサイ)かな。大粒のニンニクが10個くらい入っていて上にピーナツの砕いたものが振りかけてある。香ばしさが倍増だ。
屋外席の奥に冷房室。中国人や韓国人はこちらを好むようだ。
店内は色鮮やかな装飾が施され原色の洪水に幻惑される。
まずは2品食べ終えて、生け簀のエビを物色しようと思ったものの、注文した2品の量が多くてすでに満腹。次回に持ち越しだ。
お会計はアサリ炒め、青梗菜炒め、ビール1本、3品合計で13万5000ドン(約800円)。信じられない値段!感激でしばし唖然!! これなら人気が出て当然だ。
あまりの安さと美味しさに感動し翌日昼も出動してしまったw(くどい)
前日、隣席の韓国人ファミリーが肉料理をおいしそうに食べていたのでシーフード以外も美味しいのではないかと思い、チキン料理とチャーハン系を注文。
シーフード炒飯に鶏手羽炒め。
味付けがかぶってしまったが、旨いことに変わりはない。チャーハンはシーフードと一緒に炒めたというより、ピラフのようにあらかじめ油を混ぜて炊いたご飯の上に具材を並べているようだ。これだとシーフードの旨味が外に逃げ出さず美味しさを保てる。
さて、余裕で食べ始めたものの次第に腹部膨満感が。出されたものはすべて食べきる、というのが筆者のポリシーだが、さすがに1人では量が多過ぎてギブアップ。包装してもらいテイクアウトも考えたが、この猛暑では危険度が高いのでやめておく。
お会計は17万4000ドン。日本円で1200円ほど。おそらく量は2人分はあるので2人で行けば1人600円という激安ぶり。
この日もロブスターなど高めのメニューには至らなかったので安く済んだといえそう。前のテーブル席の韓国人若者カップルは大型ロブスターを2匹、それぞれ調理法を変えて注文していた。計2万円は超えているのでは。女性スタッフがビニール手袋をつけてロブスターをはさみで器用に取り分けていく。「従業員はみな韓国語が話せるようコーチングされています」と女性の配膳スタッフが話していた。
ライブキッチンも楽しめアトラクション要素も強い。ダナン最強のシーフード店はこちら「Mộc(モック)」としておこう。
ちなみにトイレは清掃に気を使っているのがよく分かりとりあえずOK評点。
ワイン類もたくさんあるので、次回はシーフードとワインを合わせて注文してみたい。

