NEW!【ダナン・カフェ4選】綺麗で落ち着ける穴場スポットを現地調査 

【ベトナム編】

ベトナムといえばコーヒー。全国どこの都市へ行ってもカフェがあり地元の人がのんびりとコーヒーを飲む姿を目にすることができます。ところでベトナムのコーヒーにはどのような歴史があるのでしょうか。

1. フランス植民地時代の影響と発展

ベトナムにコーヒーが導入されたのは、フランス植民地時代の1857年頃で、フランス人宣教師がアラビカ種のコーヒーを北部に持ち込んだのが始まりといわれています。その後、気候や土壌の適性から中部高原地域での栽培が拡大し、現在ベトナムは世界第2位のコーヒー生産国となっています。

2. ロブスタ種の主力生産

ベトナムでは主にロブスタ種のコーヒーが生産されています。アラビカ種に比べてカフェイン含有量が高く、苦味が強いのが特徴です。このロブスタ種の生産が、ベトナムコーヒーの独特な風味を形成しています。

3. コンデンスミルクとの組み合わせ

フランス統治時代、牛乳の入手が困難だったため、代わりに長期保存が可能な練乳(コンデンスミルク)が使用されるようになりました。これにより、濃厚で甘い味わいの「カフェ・スア・ダー(Cà phê sữa đá)」が誕生し、ベトナム独自のコーヒースタイルとして定着しました。

4. フィン(Phin)による抽出方法

ベトナムコーヒーは、フィンと呼ばれる金属製のドリッパーを使用して抽出されます。この方法は、ゆっくりと時間をかけてコーヒーを抽出するため、濃厚な味わいと香りが特徴です。また、紙フィルターを使用しないため、環境にも優しいとされています。


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ダナンにおけるカフェ文化の歴史

1. フランス植民地時代の影響

ダナンは、フランス植民地時代において重要な港湾都市として発展しました。この時期に、フランスのカフェ文化が持ち込まれ、ダナンでもコーヒーを楽しむ習慣が広まりました。

2. 近年のカフェブームと多様化

近年、ダナンでは多様なスタイルのカフェが増加しています。伝統的なベトナム式カフェから、モダンなデザインのカフェ、さらにはスペシャルティコーヒーを提供する店舗まで多彩な選択肢が揃っています。

3. 観光とカフェ文化の融合

ダナンは観光地としても人気が高く、多くの観光客が訪れます。これに伴い、カフェは単なる飲食の場を超え、観光客にとって地元文化を体験する場としての役割も果たしています。例えば、ダナン・チャム彫刻博物館やハン市場を訪れた後に、地元のカフェでベトナムコーヒーを楽しむツアーも提供されています。


【実際に行ってみたダナンのカフェ4選】

Cà Phê Trứng(カフェ・チュン) 3T  Egg Cofee Da Nang(エッグ・コーヒー・ダナン)

ダナン大聖堂から徒歩3分ほど。ハン川を見渡せる通り沿いにあるお洒落なカフェ。ダナンの観光スポットとしても有名な店で、店内は外国人観光客の姿が目につく。ベトナムの文化と歴史を感じさせる店内のインテリアの雰囲気は最高で、ハン川とドラゴンブリッジの景色を眺めながら、リーズナブルな価格で美味しい飲み物を楽しめる見逃せないスポットだ。
ドアを開けるとすぐ出迎えてくれる男性像。
時計と壺には時間が止まったような錯覚を抱く。
オーダーはこちらから。ハノイの名物であるエッグコーヒーが有名。 卵とコンデンスミルクをホイップしたカスタードクリームを、コーヒーの上にのせている。 ベトナム語はCà phê trứng(カフェ・チュン)だ。
コーヒーは3万9000ドン(約240円)から。
アイスコーヒーを注文すると、ベトナム茶も付いてくる。
トイレは綺麗に清掃されており清潔。

あまりに有名過ぎるため客が多いというジレンマはあるが、観光スポットとして訪れてみたいカフェのひとつだ。

The Joy, Cafe

ハン市場の向かい側にある穴場的カフェ。
クロワッサンがたくさん置いてある。
1階はかなり混雑しているので2階へ。
するとお客さんもまばらでかなり静かだ。
こちらはメニュー。
ハン市場での買い物に疲れたらこちらのカフェでリフレッシュするのもよいだろう。

Út Tịch café(ウット ティック カフェ

店頭には暑さ対策のためのミストシャワーが施されていて涼しさを演出している。
メニューはこちら。コーヒーは2万5000ドン(約150円)からとかなりリーズナブル。
静けさを求めて2階席へ。
外観も内装も古都・ホイアンのようで素敵。 木造の調度品に癒され、風と日差しが入ってきて心地よい空間だ。 おススメのココナッツのドリンクは65kと少し割高だが、店の雰囲気の良さもあり満足。
こちらの部屋の中は冷房中。お客さんはこちらに集まっていた。
思いっきりレトロなインテリア。どれも可愛らしい。
注文したドリンクは店の女性スタッフが運んでくれた。
2階から外を見まわすとゆったりした気分に浸れる。店内はWi-Fi完備でネットでの調べものもできる。個人的には今回のダナン旅行で最も気に入ったカフェだ。

Bách Kafe(バックカフェ)

「Ut Tich Cafe(ウット ティック カフェ)」から徒歩5分ほどの路地の角にひっそりと佇む素朴なカフェだ。観光客もここまではやってこない。地元の若者たちが主な客層のようだ。

 シンプルな家具を配した50席ほどのカフェ。昼間は太陽の光が天窓から室内に差し込み陽気な雰囲気になる。

注文を終えて2階席へ移動。窓の外に見える夜の景色がエキゾチックだ。

2階席から小さな3階席へ。屋根裏のような隠れ場。

コーヒーは2万ドン(約120円)。

テーブルの近くには電源があり、Wi-Fiも飛んでいる。

それほど広い店ではないが、空間の演出が独創的でゆったり落ち着ける。

テラス席も心地よさそう。ただ、少々暑い。

店内にはずっとスローテンポなK-POPが流れていた。隣席のベトナム女子はタブレットでずっと韓国のラブロマンス時代劇を見ていた。

ハン市場やダナン大聖堂周辺の喧騒から少し離れ、こちらのカフェでまったりと過ごすのもかなりの贅沢な時間となりそうだ。