ここが大繁華街の明洞だとはとても思えない細い路地裏。知らない人ならうっかり通り過ぎてしまうだろう。かろじて3店ほどの食堂が軒を並べている。
この路地にある隠れた人気店がこちら、「明洞の昔ながらのおばあさんククス」。
思いっきり地味な店構えだが、店内もかなり地味だ。
まるでタイムスリップしたかのような懐かしい雰囲気。大量にはいらないが、少し小腹が空いた時にはうってつけの食堂だ。まず、お値段が安い。
二日酔いのためさっぱりしたものが食べたくなり、マンドゥククス(餃子うどん)を注文。7000ウォン(約720円)だ。まずはおかずが登場。キムチ、たくあん、きのこの炒め。
次いで、ご本尊の登場。見るからに清涼感があって食欲が出てきた。つるつる麺の上に海苔と餃子がたっぷり。
極めてシンプルな味だが、のど越しが良くいくらでも食べられる感覚だ。
数日後、今度は早朝にやってきた。確かこの店には朝食セットがあったはず。店内を見回してもそれらしきメニューがない。数年前にはテーブルの上に3000ウォンからの朝食メニューが出されていた記憶があるが…。女性スタッフに「朝食セットはありますか?」とたずねると、「テンジャンチゲ(味噌スープ)とコンナムルクッパ(もやしスープ)があります。5000ウォン(520円)ですよ」。
そこで両方を注文。こちらがもやしスープセット。
こちらはテンジャンチゲセット。
両方とも極めてシンプル。ソウルにあるマクドナルドやロッテリアのハンバーガーセットとあまり変わらない値段だが、手作り感と庶民らしさが味わえることも大事。韓国料理ぽい朝食を気軽に食べたい方には良い選択肢になるかもしれない。