ダナン観光の中心地となるのがダナン大聖堂と近くのハン市場だ。
観光のハイライトを目指して世界中から観光客が集まってくる。ハン市場内には衣服、雑貨、食料品などの土産物売り場が集積しているが、その一角にローカルフードが食べられる食堂ストリートがあるのだ。
どの店もリーズナブルで地元客で賑わっている。どうせならそんなローカルフードを堪能してみたい。
ガラスケース越しに見える食材がやたらうまそうだ。「cơm」とはベトナム語でご飯のこと。
メニューとケース内の食材を見比べてこちらの店に着席。
英語表記で「CHICKEN RICE」と書かれている「COM GA」は見たまんまだろう。その右の「CHICKEN CHICKEN RICE」とは果て? 写真から判断するに、鶏肉を煮込んでご飯にのせた一種のぶっかけ飯ではないだろうか。よし、これに決めた。
想像通りの“ぶっかけ飯”。
鶏肉は魚醤にカレー風のスパイス、香辛料で味付けか。グリーン野菜とベトナム風ピクルスが付け合わせ。肉は骨の周りが旨いとよく言われるが、この鶏肉はモモぶつ切り。鶏肉の濃厚な旨味がぎゅっと詰まっている感じだ。
こちらはサービスでついてくるトマトのスープ。すっきりした味わいの中に酸味が感じられ食欲が増進する。
お会計は3万5000ドン(約210円)。徹底して安いけど、満足度は高い。少し小腹が空いた際に気軽に利用できるハン市場内の“ぶっかけ飯”。アジア的混沌の中での希少な食体験は、旅情に花を添えるはず。

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