NEW!高級商業エリア・チャムシルの大飲み屋街でコプチャンの絶品発見 若者が大挙詰めかける人気店 1人前2万5000ウォン

【韓国編】

ソウル南東部の近代的商業エリア・チャムシル(蚕室)に聳え立つ123階建て、高さ555メートルの超高層ビルが「ロッテワールドタワー」。周辺にはロッテワールドやロッテデパートなどが集まりさながらロッテ王国といった高級商業施設が建ち並んでいる。

意外なことにこのエリアの一角に歌舞伎町のような猥雑な飲み屋街があり夜な夜な若者たちが集まってくる。仕事の帰りに足を踏み入れると、人、人、人…。どの店も若者でごった返している。散策しているうちに発見したのがコプチャンのお店だ。

ビョルミコップチャン。日本語にすると「別味ホルモン」といったところか。「コプチャンチョンゴル」とはホルモンの鍋料理を指す。中をのぞくと若者で満席状態。かろうじて手前のテーブルがいくつか空いていたので着席。メニューは「コプチャン」が2万5000ウォン(約2600円)。ホルモン盛り合わせを2人前注文する。

まず出されたのはタレ、ネギキムチ、青唐辛子とニンニクスライス、ごま油のタレ、そして玉ねぎと唐辛子の甘辛いタレ。しばらくすると、熱々の鍋にホルモンが乗った状態で運ばれてきた。

ニラの上には心臓のハツ。下の方に腸のぶつ切りが入っている。

ぶつ切りにされた丸いホルモンには脂がたくさん詰まっているが、意外にしつこくなく、胃に重くない。ライスに乗せて食べると脂がご飯にからみ絶品の味わい。これはご飯が進む。おでんのスープもピリ辛で旨い。

このタレにからめて口の中に放り込む。熱々のホルモンから甘い脂がふわりと溶け出す。ビールがぐいぐいいける。

店内を見渡すと若者ばかり。コプチャンチョンゴルの店でこんなに若い客層ばかりであるのは初めて見た。若者の間で人気の名店なのだろう。男女カップルも多く、店内はすごい活気だ。メニューを見た際、少々高い気もしたが、ホルモン2人前で5万ウォン。ビール1本6000ウォン×2本で1万2000ウォン。合計6万2000ウォンだと日本円で7000円もいかない。1人3500円ほどだ。ホルモンをあらか食べ終わると、スタッフがジンギスカン鍋の上にご飯を広げてお焦げ炒飯のような締めの料理を作ってくれる。ボリュームたっぷりなので割安感がある。

この界隈には「別味ホルモン」の本店と支店が数店あるようだ。若い男性スタッフのキビキビした仕事ぶりも見ていて気持ちがいい。ロッテデパートで高級ブランドを購入した後、飲み屋街でホルモン鍋に興じる、というのもかえってお洒落かも。