激安で知られるニャチャンのシーフード 果たしてお値段は? 3品注文して会計は衝撃の2500円で満腹

【ベトナム編】

ニャチャンと言えばシーフード。ベトナム各地でもシーフードは食べられるが、本当に安いのだろうか。友人と、待ち合わせしてホテル近くのお店に出かけた。

THE CORAL 3。「珊瑚3」という意味。他にも「1」や「2」といった姉妹店があるのだろう。店頭にメニューがあるが、たくさんありすぎて全部に目を通すことは無理。

やはり目の前の食材を見てお気に入りをピックアップする方が良い。店頭に並べられた赤、青、緑、黄色の盥(たらい)の中で元気よく泳ぐエビ。カニや貝類も豊富だ。

お店の若い女性スタッフが「これ?」「あれも?」と注文していないのに手を伸ばすので「Stop!」とお願いし、改めて1つ1つ吟味していく。友人はシャコが本命だとか。ならば、私が食べたかったエビはよく似ているので却下しよう。代わりに赤貝、そしてマテ貝を食べてみることにした。

こうして見ると、水槽の中にいる魚介類よりも盥の中を泳いでいるものの方が元気で新鮮そうだ。

さて問題は量。女性スタッフがエビや貝類を黒いビニールに袋の中にどんどん放り込んでいく。少し止めてもらい、相談タイムだ。シャコは1人あたり4~5尾、貝も同数ほどがいいのでは、と合意。すると重量はそれぞれ約500グラムとなった。2人前ならこれぐらいが適量だと後で分かった。

最後に伊勢エビもどうか?と勧められたが、さすがにお値段が張るので今回は泣く泣く割愛。

伊勢エビくん「助かった」とホッとしている?w

景色が良い店内2階へ。この階段を上っていく。

窓際のこの席に着席。雨が降っているが、それも風流。

さて、運ばれてきました。まずは赤貝のオニオン炒め。

次いでマテ貝のオニオン炒め。

そしてメインのシャコ。セロリの葉っぱと赤唐辛子を一緒に炒めており風味がよい。ライムを搾り粗塩につけて食べるとうーん、旨い!

赤貝とマテ貝は調理法が完全にダブってしまったが、どちらも素材の味がよくて気にならない。シャコは若い男性店員さんがビニール手袋を着用してハサミで殻を取り除いていく。聞くとこの店のオーナーの息子さんだとか。16歳の高校生。勉強が大変だとか。将来の夢は「成功した大人」なのだとか。言いえて妙だ。

私たち以外は全員がロシア人観光客だった。家族連れ、女性の友達同士という構成が多い。

ビールはビアサイゴン。小瓶1本1万ドン(約60円)と安い。結局、料理の旨さもあって1人5本ずつ空けてしまった。

注目のお会計は82万ドン。1人あたり41万ドンで約2500円! ビールを散々飲んでおいてこの値段は確かに破格だ。ロシア人観光客を見ていると、シーフード1品にフランスパンを数本、そしてビールという食べ方の人もいた。これならさらに安くシーフードが堪能できそうだ。

さて、課題としてはシーフードの食べ方について事前準備が足りなかった。オーダーの際、調理法でリクエストしたのは「ガーリック、スパイシー」。これだけ。その結果、赤貝とマテ貝の調理法がそっくりになってしまい味がかぶってしまった。いずれも美味しかったから特別な問題はないのだが、せっかくだから赤貝はポピュラーなタマリンド炒め、あるいはハーブとペッパー炒めでも良かった。

次回は作戦を練り直して出かけてみたい。