ホイアンへはダナン国際空港から民間業者のシャトルバスで直行。安価な路線バスでホイアンからダナンへ戻るルート案内


ホイアンの観光ハイライトである来遠橋(Japanese Covered-Bridge)から東へ約50メートルほど歩くとハイバーチューン通り( Hai Bà Trưng)に出る。その通りを北へ進むとマクドナルド、ケンタッキー・フライド・チキンが並んでおり、左、右と曲がりくねった道をさらに10分ほど歩くと、Ly Thuong Kiet通りとの交差点に出る。交差点東側にアップタウンホテルが見えるはずだ。

同ホテルの向かいの路上に高校1年の女子2人と40歳くらいの身なりの整ったおじさんが佇んでいる。女子に「ダナンに行くバスを待ってるの?」と聞くと、「そうです」。おじさんも私に「ダナンに行くんですか?」と聞いてきたので、「02番の路線バスはここに停車しますか?」とこちらからも質問。おじさんは「そうだ」と自身満々で答えるのであった。ただし、バス停らしきものはまったく見えない。
待つこと15分。赤い路線バスがやってきたので全員で手を振って合図したが、なぜか無情にもバスは素通り



赤いミニバスがやってきた。と、思ったらそのまま素通り。これには一同唖然。おじさんもビックリしたようで、5分後に「民間の車で行かないか?」と持ち掛けてきたものの、今回の私の目的は02番バスの調査であるため、やんわりと断った。するとおじさんはどこかへ電話をした後、近づいてきたステップワゴンに乗って走り去ってしまった。しびれを切らしてグラブでタクシーを呼んだのだろう。
女子2人が姿を消したと思ったら5分後にテイクアウトのお茶を持って帰ってきた。女子2人組も確信がない様子。通りの向こうのカフェ店主に「バス停はここですか?」と聞いているようで、店主は「もっと向こうだ!」と進行方向反対の方を指さしている。移動しようとすると、再び02番バスがやってきた。「おーい!」と声を上げて手で合図したものの、またもや素通り。カフェ店主はバツが悪くなったのか、店の奥に引っ込んでしまった。一体全体どうなっているのやら…。
待っていた場所にはバス停らしきものがない。これがよろしくないのかも

旧バスターミナル近くに正式なバス停があることは事前のネット情報で確認していた。女子2人に呼びかけて一緒にLy Thuong Kiet通りを西方向へ移動。
400メートルほど歩くと旧バスターミナル(Bus Station)が見えてきた。

現在は閉鎖中だが、跡地には屋台風のフードショップが何軒か営業中。

さらに進むこと約50メートル。ついにバス停を発見!

やっとバス停に到着。ホイアンーダナンの文字が確認できる。乗車待ちの男子大学生にこれまでの苦難の道のりを語ると、「公共バスだからバス停以外には停まらないんだと思います」。

バス停の向かい側には広大な駐車場があり、大型バスやトラックなどが停まっている。

反対車線を眺めていると、ホイアン行きのバス停がある(写真左真ん中の青表示)。ダナンから02番の路線バスでやってきたらこちらで下車となる。

さて、待つこと20分。赤いバスの車影が近づいてきた。今度こそ大丈夫だろうか?


ドキドキしたが、無事に停車してくれた。

乗り込むと運転手が1人ずつ集金しチケットのレシートを手渡す。
運賃3万ドン、荷物(キャリーケース)代2万ドンで、計5万ドン(295円)

こちらがレシート。上が乗客運賃、下が荷物持ち込み料。

ここに料金システムが書いてある。

路線図はこちら。

宿をチェックアウト後、右往左往しながら1時間半。無事にバスに乗れて何よりだ。
途中、バスターミナルに寄ると、1人が下車。

窓越しに奇岩でできた山が見えてくる。

さらに進んで橋を渡ると巨大なロッテマートの建物が右手に見えてきた。


橋を渡って右折ししばらく行くとドラゴンブリッジの威容が。

ここで停車の呼び鈴を鳴らす。

こちらのバス停で停車した。向かい側にはサコムバンクの建物があり、すぐ横にハン市場がある。

走り去る02番バス。乗降客が少なかったせいか、およそ45分ほどで到着となった。意外に早かった。

ダナン行きバス停の位置を特定するためハイバーチューン通りを経由。しかし、これが遠回りとなり大幅な時間ロスとなったが、地元の高校生と会話ができてそれはそれで面白かった。ハイバーチューン通りにはマクドナルドやケンタッキー・フライド・チキンのほか、お洒落なカフェやホテルも多いので、この辺りに宿をとる欧米系バックパッカーもいるようだ。
一方、旧市街からバス停まで行くにはハイバーチューン通りを経由せず西側の通りの方が近道だ。グーグルマップでよく確認してほしい。地図上の赤い道標はあくまでも目安なので、現地にてバス停を確認すること。
ちなみに筆者が乗車したバス停より東側にもバスが停車する可能性はあるが、確認できていない。なお、今回、乗車したバス停の先の道路は、ある程度の間隔でバス停があった。確実を期すならバス停を頼りにした方が良さそうだ。
今回はホイアンからダナンへの路線バス移動を紹介した。次回、機会があれば逆ルートのダナン→ホイアンについても体験談をアップしたい。
【了】


