ミシュランガイド2024でビブグルマン(価格以上の満足感が得られる料理)に選ばれた「Nha Hang Hai San Be Ni 2(ニャーハン・ハイサン・ベーニー2)」。ミーケビーチまで徒歩数分という立地で周辺は高層ホテルが立ち並ぶ賑やかなエリア。海外からの観光客と地元のベトナム人が押し寄せる有名海鮮レストランだ。
午後7時くらいに到着したらすでに超満席状態。何とか1人だけ入れるか聞いてみると端っこの方のテーブルが空いていた。席の確保を済ませてから本日の食材を物色することに。
全体的に高値のロブスターとリーズナブルな貝類が多い。牡蠣は1キロ12万ドンからとかなり安い。その一方で魚は意外に少ない。この店が人気なのはあまり食材の種類を広げ過ぎず安値路線を維持しているからかも。
生け簀をのぞき店の若い男性スタッフに「これは何?いくら?」と聞くと、それを注文と受けとめてオーダーに回してしまう。いちいち「聞いただけ。Stop!」と言わなければならないのが大変だ。
筆者は1キロ30万ドン(1800円)の値段がついていたアサリを500グラム注文した。味付けはいつもの「ガーリック、スパイシー」。これだけだ。一品当たりの分量はだいたい500グラムが妥当かと思う。
こちらはドリンクのメニュー。種類はそろっており、韓国人観光客向けに「ソジュ(焼酎)」も用意されている。値段は9万9000ドン。日本円で約600円。それほど高くはないかもしれないが、韓国のスーパーで買うと約130円。瓶ビールのLarueはかなり割安だ(1万2000ドン)。
待つこと約5,6分。意外に早く貝の炒め料理が運ばれてきた。これで500グラム。
タレは2種類。岩塩に唐辛子、グリーン系のタレは甘みを抑えた酸味のある味。
外は猛烈に暑いのでキンキンに冷えたビールを飲み干してから料理をつまむ。
アサリはタマリンド炒め。タマリンドとはマメ科の果物で果実は甘酸っぱい味わいの独特の味わい。干し柿に梅干しを加えたような酸味が特徴だ。葉っぱはミント系でインパクトのある味わい。ネギ、玉ねぎ、ガーリック、唐辛子でアクセントを付けている。
旨すぎて結局、瓶ビール4本を空けてしまった。
こちらは2階席。ビーチ一帯の景色がムード満点。
2階席から見た1階席。繁盛している様子が分かる。
目の前はビーチ。昼間に来るとまた別格な絶景が広がっていることだろう。
お会計は約20万ドン。約1200円だ。かなりのお得感がある。
ビーチ前に建ち並ぶ高層ビル群のど真ん中という立地なのに、気軽に入れるコスパ最高のシーフード店だった。清潔度は10点満点中、7点ほどか。団体客が多い2階席の一部はかなりのカオスだが、1階席でまったり過ごす分には十分楽しいだろう。

