ハノイのノイバイ国際空港から市内まで行く場合、個人旅行者ならほとんどの人が空港玄関を出て左手奥に止まっている86番バスを利用するのではないだろうか?運賃は4万5000ドン、約270円だ。
整備された道路、威容を誇るブリッジを渡り、渋滞気味の一般道路を何とか進みながら旧市街東側バス停に到着する。所要時間は約1時間。混雑さえしていなければ意外に快適だ。ただ、出発が45分おきのようで、私が乗車した際、かなり混んでいて座席がない状態。車掌がすかさず屋台でよく見かけるプラスチックの椅子を外から持ってきてくれた。
行きはこれに乗ったが、帰りの飛行機は午後9時頃なのでかなり時間的に余裕がある。そこで悪評高いローカルの17番バスでノイバイ空港に向かうことにした。乗り場はロンビエンバスターミナル。旧市街の道路はバイクがあちこちから突っ込んできてカオス状態だが、スーツケースを転がしながらホテルから15分ほどで何とか到着。
最初、こちらの停留所に立っていたら、進入してきた17番バスの運転手が運転席から「あっち、あっち」と手で合図。ここは17番バスの終着なので、隣の停留所に移動。
確かにこちらには17番のところに「NOI BAI」と表示がある。
10分ほど待っていると17番バスが到着。意外にキレイな車体。座席にも余裕がある。出発からしばらく行くと右折しどんどん東へと向かっていく。しばらくハノイ市内の風景が続くが、そのうち田園地帯に入り、人影が見えないド田舎をどんどん進む。すると突然、都会の風景が現れたかと思うと、再び超ローカルな家並みが続く、といった具合でローカル度が凄すぎる。昼間なら良いかもしれないが、日が沈む夕方からどんどん暗くなっていくといかにも心細い。およそ1時間半。やっとノイバイ空港の国内線ターミナルに到着。ここが終点だ。乗客は私を含め2人しかいない。国際線に行くには、さらにターミナル2(T2)行きの無料シャトルバスに乗り換えなければならない。
なんだかんだで2時間かかった。ハノイのとんでもないローカルな風景を見たいならよいかもしれないが、時間に余裕がない方にはオススメしない。
17番バスの運賃は9000ドン、約54円だ。とことん節約したいのなら選択肢として考慮してもよいだろうが、それでもやはりオススメはしませんw