日本に戻る時、お土産を何にするか悩むことがある。民芸品の類はそのうち置き場に困るし、化粧品も好みがある。お菓子類でも良いのだが、糖分はなるべく控えたい。パタヤ中心部のセントラルフェスティバルの地下1階食料品売り場や大型スーパーのビッグC食品売り場を行ったり来たりしながら思案していたところ、米のコーナーに。「あ、これいいかも」と思った。
日本でタイ米を買うとかなり割高だ。日本の通販サイトで調べてみると、送料込みで1キロ1000円、2キロ2000円、5キロ3000円ほど。一方、パタヤのビッグCで調べると、1キロ59バーツ(240円)、2キロ99バーツ(400円)、5キロ109バーツ(440円)と非常に安い。
タイ米の中でも栄養価の高い黒米とジャスミン米の交配種であるライスベリーは割高だが、それでも日本で買うよりはかなり安い。下の黒米は1キロ95~139バーツ(400円~560円)と白米の倍近いが、抗酸化作用や食物繊維が豊富で亜鉛、鉄、ビタミンB1、ビタミンE、葉酸、オメガ3など多くの栄養素を含んでいる。それを考えればお買い得。日本の自宅でタイ米を炊きカレーを作って食べる…なんて想像しただけでも楽しい。タイ米は炊飯器で普通に炊ける。水分は少な目に。
タイ米はインディカ米の一種。苦手な人もいるが、世界のコメ生産量の約8割を占めているというからメジャーな米なのだ。インドや東南アジアなどが主な産地でジャポニカ米に比べて炊きあがりの粘り気が少ない。おにぎりにはもちもちしたコシヒカリが合っているのかもしれないが、カレーやナンプラーを使った肉野菜炒めなどにはタイ米がよく合う。
実用的なお土産としてタイ米はぜひ候補に挙げておくべきだろう。ただ、重量があるのでそこは慎重に。