“ぼっち”でシーフードを堪能 メインは赤貝のガーリック炒めバジル乗せ フレンチとベトナム調和の味わいに歓喜の夜

【ベトナム編】

ニャチャン滞在も残りわずかとなってきた。旅行客に人気のシーフードは外せない体験だ。注文の要領が分かってきたのでこの日は1人で良さげな店を探しに出かけてみた。

ネットで調べると、こちらの店が大変安いらしい。

メニューを見ると、激安価格だ。貝料理やエビ料理など一品がほとんど4万ドン、240円ほど。確かに激安だが、ほとんど地元の客だ。しかも大混雑していて落ち着けそうもない。若干、気になりつつも退散することに。

歩いて2,3分ほどの大通り沿いに見つけたのがTHE CORAL2。以前、入店したシーフード料理店の姉妹店だ。店内は明るく雰囲気が良いのでここに決めた。

注文の仕方は、好きなシーフードを選んで500グラムを注文。1品これぐらいが適量だと思う。

カブトガニにカニ、エビとたくさんあるが、ビールに合いそうな料理として赤貝を注文。料理方法は「ガーリック、ノット・ソー・スパイシー」と言えばだいたい察してくれる。細かい調理法はお任せで良い。その日の天気や気温、確保した食材によって工夫してくれるはずだ。

外気は蒸し暑い。まずはビールでしょう。ビアサイゴンを1本オーダー。

驚くのは値段。1本1万ドン、たった60円なのだ。おそらく400ミリリットル入り。ハイネケンやタイガーの半額以下。

メニューを眺めてみると、焼うどんのような料理が700円前後。

待つこと10分ほど。出てきたのがいかにも映えそうなこの料理。ハーブがたくさんのっていて見た目が西洋料理のようだ。バターを使ったフレンチとベトナムの融合。絶品だ。上に乗っているハーブには熱が通っていない。生の食感と香りを楽しみながら炒めた貝と同時に口の中へ運ぶ。何とも言えない清涼感としっかりとしたガーリックの辛味。これは白ワインが飲みたくなる。ただ、今回は次回の楽しみのためにとっておこう。

南国で貝料理を食べるのは少々、怖い気がするが、熱を入れすぎると身が硬くなり、熱が通っていないと食あたりの心配がある。なので貝料理は非常に難しいように思うのだが、ニャチャンのシーフード店はそのあたりの技術が確かで、絶妙な火の通し方をしているようだ。

ぷりぷりでやわらかいが、生煮えの臭みはまったくない。見事な仕事だ。

ぼんやりと通りを眺めながらニャチャンの旅を振り返る。ビーチが美しく物価が安い素敵な小都市だった。

お会計を頼むとデザートとしてスイカが出てきた。無料のサービスがうれしい。

ビール4本と貝料理1品で計21万5000ドン。日本円で約1300円。間違いなくリーズナブル。

料理をもう1品増やしてもよかったかな、と少し後悔。

ニャチャンのシーフード、ぜひ試してみてね。