パタヤのブアカオ常設市場に多くの飲食屋台があり、値段の割には非常に美味のため頻繁に出かけては、ビールを飲みながらカレーライスやチキン料理を食べている。炎天下を長時間歩きたくないので、なるべく至近距離の宿を物色していたらagodaでこちらのミニコンド風ホテルがヒット。外観おしゃれだし、約2500円と安かったので予約してみた。
一抹の不安を抱きつつ到着すると…。ガーン、オーナーが留守。5分ほど待っても誰も来ない。このままでは室内に入れない。暑さで頭がクラクラする。これは困った…と肩を落としていたところ、偶然にも長期宿泊客らしきファランのおじさん（豪州出身）が玄関のタッチ式のカードキーでドアを開けた。すかさず、「オーナーに連絡を取りたい」と話しかけると、「OK」と笑顔を見せ、携帯でどこかへ電話している。一通り会話が終わった後、「40分後に来るようだよ。それまで中の部屋で待ってれば大丈夫」。
こうして、2階に通されるといくつか部屋があって、私は景観の良い道路側の部屋の椅子に座って待機。暇だったので階段付近や他の部屋の状態をチェックしたところ、とにかく清掃が行き届いていないし、他の部屋は荒れ放題。階段に置かれた鉢植えの草は枯れている。先ほどのファランは別の部屋を借りているようだ。
40分どころか1時間経過してやっとオーナーが車で到着。なにやらスマホで予約確認をした後、カードキーとWi-Fiのパスワードを書いた紙片を渡された。予約サイトの口コミには「留守の場合、タトゥー屋のお兄さんに問い合わせしましょう」というアドバイスがあったが、それらしき人物は見つからず。偶然にも中に入れた私は運のよいほうだ。
雑然とした館内にあって私の部屋はまあまあ清掃が行き届いていた。冷蔵庫もきちんと作動。市場で買った総菜類を1人用テーブルの上に並べて晩酌も楽しめた。
ベッドも広くて快適。
ただ、シャワー室とトイレが一緒になっているのでシャワーを浴びるとトイレ付近がべちょべちょに濡れてしまう。
窓からの景観はまずまず。
周辺には安価なコインランドリー屋さんがたくさんあるので便利だ。
タンスの中には数種類のくたびれたハンガー。到着時のトラブルを忘れて安宿の風情を味わうしかなかった。
しかし、こういうホテルが人気になるはずもない。adodaで調べると現状、予約ができない状態となっている。長期滞在者以外の宿泊業務はやめたのかもしれない。しかし、宿泊客への仕打ちを踏まえるとそれも仕方ないことだろう。ダメダメホテルの典型でした。パタヤには無数のホテルがあるが、こういうホテルもけっこう多い。予約時には口コミをじっくりチェックしてババをつかまないように気を付けたい。
【了】
