バンコクから東京へ 中国系航空会社乗り継ぎで上海を弾丸観光 機内食も2回出てお得な気分

空路

いよいよ日本に帰る日がやってきた。予約した飛行機は中国の吉祥航空。上海浦東国際空港を拠点としているスターアライアンス加盟の航空会社だ。バンコクから日本へそのまま帰るのも味気ないため上海観光を組み込んだ。

フライトスケジュールは次の通り。

→午前1:30バンコク スワンナプーム国際発→午前7:00浦東(プドン)国際空港着。所要4時間30分 ※時間は現地時間

→午後3:30

上海での滞在時間は8時間30分である。

出国審査を終えスワンナプーム空港の中へ。

深夜にもかかわらず大勢の乗客があちこち移動している。

離陸後、ほどなくして運ばれてきた機内食。LCCに慣れているとけっこう新鮮な光景だ。中身はどんなメニューだろう?

こちらの箱の中にはナッツ詰め合わせ、乳酸飲料、パン。

メイン登場。銀の包装の上に「BEEF」の文字。期待が高まる。

平型パスタ(きしめん)の上に味付け卵、大ぶりの牛肉。赤いニンジンと細かい搾菜が味覚に中華風のインパクトを与えていてかなり旨い。

CAさんにおずおずと「ビールありますか?」と聞くと「有」。運ばれたのが「雪花純生」。アルコール度数は3.1%以上と軽め。

英語にすると「スノーフレークピュア」。中国のポータルサイト百度によると、華潤雪ビール製品ファミリーの2つの主要製品のうちの1つで、中国ナンバー1のビールだ。
≪この製品はマスターレベルの品質、標準的な無菌膜濾過技術を備え、より栄養価が高くより新鮮な純粋なドラフトプロセスを使用して醸造されています。樽レベルの純粋で新鮮な品質、フレッシュな味わい、芳醇なモルトの香りを提供します。質の高い生活を追求する消費者に、高級ビールの「純粋で新鮮な」体験を提供します使用されているホップはマグナムホップとザーツホップです。麦芽は豪州とカナダから購入され、COFCOモルティングカンパニーによってスノービール専用の「完成麦芽」に加工されます≫
味はまろやかなのに腰があり適度な苦みで食欲をそそる、といったところか。

機内はほぼ満席。まもなく上海到着だ。

午前7時前。夜が明けて空港に朝もやがかかっている。

深夜の飛行で早朝到着。さすがに眠いのでこちらの長椅子でしばし仮眠。すでに先客がおり熟睡している。

2時間ほど寝てから行動開始。入国手続きを終えて到着ロビーへ進む。

日本円を人民元に両替しようと歩いていたらこちらの機械を発見。

何回か試したが、エラーが出てうまくいかないので別の窓口へ。

交換手数料は一律40元。日本円で800円近くもかかるので2000円を両替すると半分近くが手数料になってしまう。これはかなり不利な条件。日本国内のチケットショップなどであらかじめ人民元を入手しておいた方がよい。

地下鉄で上海の中心地へ向かう。

座席は硬質プラスチック製。長時間座っているとお尻が痛くなる。

1時間揺られて南京東路で下車。

地上に出ると視界が広がり大繁華街が広がっている。

せっかくなので遅い朝食。

牛肉麺を注文。スープはあっさり目だ。揚げ玉がプチプチと口の中で弾ける触感がたまらない。日本円で500円ほど。

韓国サムスン電子のスマホ・ギャラクシーの大広告。隣はディズニーストア。

さらに5分ほど進むと上海のランドマークに出る。

観光客が記念撮影に余念がない。

時間が迫ってきた。滞在時間1時間余で空港へ引き返す。空港にも食堂が数軒あり値段もそれほど高くはない。

出国審査を終え急いで出発ゲートへ向かう。

機内食2回目。塩味の豚肉と旬のタケノコごはん。

炒飯のようでもあるが、米と肉、タケノコ、わかめ、野菜類を一緒に炒めてから炊いているかのような味。これは絶品だ。

そしてまたもやビール。

今回のチケットは2万3000円ほどだった。格安チケットのためスターアライアンスのマイレージは貯まらなかったが、機内食2回に上海観光も付いてこれならまずまずお得な部類かも。中国経由のフライトは割安で今後も使えそうだ。上海での出国・入国審査はそれほど時間はかからなかった。ただ、機内持ち込みの手荷物の検査は厳重だ。少しでも異変を感じたらかばんを開けて説明を求められるので心の準備を。筆者は以前、瓶ビールの栓抜きを「ナイフのように見える」としてチェックされたことがあった。また、地下鉄の乗り降りの際もX線による手荷物検査があるので面倒なところはある。

早く帰国したい人はバンコクからの直行便を予約すればよい。LCCのベトジェットなら1万9000円台のチケットも見つかる。中国経由、直行。乗り継ぎ時間やチケット代を総合的に考えて選択しよう。

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