バンコクのスワンナプーム空港に到着したらそのままバスでパタヤに直行できる。一方、バンコク市内に宿泊後にパタヤに向かう場合はBTSエカマイ駅徒歩1分のところにあるバンコク東バスターミナルから向かうことが多いが、あえてスワンナプーム空港まで戻ってパタヤに向かう手段もあり得る。今回はどちらの方法が快適なのかを紹介したい。ただし、あくまでも個人的な体験談となる。
スワンナプーム空港からパタヤへ
バンコク市内に用事がなく一刻も早くパタヤに到着したい人は、スワンナプーム空港の1階の8番ゲート付近にチケットカウンターがあるのでこちらでチケットが買える。カウンターはオレンジ色なので目立つ。大型バスで座席指定。料金は143バーツ(572円)。
時刻表は以下の通り。
07:00 08:00 09:00 10:00 11:00 12:00 13:00 14:00 15:00 16:00 17:00 18:00 19:00 20:00 21:00
エカマイのバスステーションでパタヤに向かう場合、大型バスとミニバスを選ぶ必要がある。ミニバスは車内が狭くスーツケースを持っている人が乗り込んでくると相当窮屈となる。しかも、3~4人のグループが乗り込んできてずっとおしゃべりを続けていると内容にもよるが、かなり耳障りだ。
大型バスは荷物を車体の下に収納できるので車内にスーツケースが山と積まれるといった光景は見なくて済む。チケット販売窓口は28番。運賃は131バーツ(約524円)。
問題は終点が外れのノースパタヤバスターミナルになること。パタヤ中心地からかなり北にあるので、バスターミナルに到着したら改めてソンテウに乗り換えて中心部に向かうことになる。バスターミナルには4、5台のソンテウが待機しており座席が埋まり次第、次々と出発していく。運賃は50バーツ(約200円)。
このソンテウが良いのは宿泊先まで送ってくれること。出発前後に運賃を支払うと「どこのホテル?」と運転関係者から聞かれるので「アレカロッジ」とか「ホリデーイン」、あるいは「センタン」(セントラルフェスティバル)、「ソイハニー」と答えても大丈夫。バイクタクシーだと100バーツ(約400円)と吹っ掛けてくるのでソンテウがオススメ。
筆者の選択
前述の通り、エカマイからパタヤに向かうとノースパタヤバスターミナルでソンテウに乗り換える必要がある。運賃は131バーツ(バス)+50バーツ(ソンテウ)=181バーツ、約724円。一方、スワンナプーム空港からパタヤに向かう場合、143バーツ+10バーツ=153バーツ(612円)となりこちらが安いように見える。
ただ、他にも交通費がかかる。仮に繁華街のサイアムからエカマイにBTSで向かう場合、運賃は43バーツ(172円)。目指すパタヤの宿泊先まで153バーツ+43バーツ=224バーツ、896円となる。サイアムからスワンナプーム空港に行く場合はBTSのサイアム→パヤタイが25バーツ(100円)、エアポートリンクのパヤタイ→スワンナプーム空港が45バーツ(180円)で計70バーツ(280円)。結局、合計すると223バーツ、892円となる。
整理しよう。
★サイアム→パヤタイ→スワンナプーム空港→タップラヤーバスターミナル→ソイブアカオのルートは計223バーツ、892円。
★サイアム→エカマイ→ノースパタヤバスターミナル→ソイブアカオのルートは計224バーツ、896円。料金にほとんど差がない。ただ、エカマイルートではBTSではなく市内バス(15バーツ、60円)を使えば少しは安くなる。
大事なのは所用時間だ。夕暮れ前には何とかパタヤに到着していたい。バンコク市内の宿泊先がエカマイに近いのか、スワンナプーム空港に近いのか、あとは移動にかかる時間を計算してどちらかを選べばよい。ただ、スワンナプーム空港、あるいはエカマイに到着後、すぐにバスに乗れるとは限らない。混雑していたら後回しにされる。この点を考慮したうえで余裕を持って出発することが大事だ。
個人的にはスワンナプーム空港到着なら当然ながら空港からパタヤ直行。バンコク到着後、市内で数泊してからパタヤに向かうならソンテウで宿泊先まで直接送ってくれるエカマイルートの方が良いと思う。確実にホテルに届けてくれるので疲れずに済む。注意点としてはいずれのルートもソンテウ利用となること。座席は混雑してくるとスペースが狭くなり大きなスーツケースは他の乗客の迷惑になる。荷物はなるべくコンパクトにしておいた方が何かと便利だ。