エアアジアでマレーシア・クアラルンプール空港を午後8時50分に出発し、午後10時過ぎにバンコク・スワンナプーム空港に到着した。飛行時間は2時間15分。1時間の時差があるためタイではこの時間になる。入国審査にはものすごい人数の行列ができていた。50分ほど待ってやっと自分の番が来た。審査官からクアラルンプールからの飛行機の搭乗券の半券を確認され、「タイにはどれくらい滞在しますか?」と英語でたずねられた。「2週間ほど」と答え、何の問題もなく入国成功。ただし、外は真っ暗だ。この日の宿泊地はカオサン。空港からカオサンまで無事たどり着けるだろうか、不安がよぎる。
深夜0時 カオサンロードまで行きたいのだが…
昼間ならスワンナプーム空港から出ているエクスプレスバス「S1バス」に乗ればカオサンまで直行できる。料金は1人60バーツ(約240円)と安いが、最終便は午後8時に出発済みなので、他の方法を考えるしかない。「S1バス」の代替手段としてはカオサンに向かう「リモバス」という名の中型バスがある。スワンナプーム空港発カオサン行きのリモバスは午後11時が最終(当時)。1時間ほどで到着し運賃は1人180バーツ(約720円)だ。しかし、入国審査の長い行列のせいでこちらも乗り遅れてしまった。となると、タクシーか…。けっこうな出費になるのでとりあえず「エアポート・レール・リンク」という空港電車に乗り込み終点のパヤタイ駅で下車。料金は45バーツ(約180円)で所要時間は約26分。
時計を見ると午前零時を過ぎている。MRTサナームチャイ(Sanam Chai)駅まで行けばカオサン通りまで約2キロ。歩けないことはないが、深夜に30分も歩くのはさすがに避けたい。しかも、地下鉄自体、運行が終わっている可能性が高い。今度こそ、タクシーを考えないといけなくなった。荷物も重いし。
流しのタクシーに乗ること メーターも要確認
パヤタイ駅を降りると大通り沿いにタクシーが数台停車している。深夜到着の外国人観光客目当てだろう。「カオサンまでいくら?」と聞くと「300バーツ(1200円)」と吹っ掛けてくる。当然、あり得ない訳なので、パヤタイ通りまで出て流しのタクシーをつかまえることにした。ちょうど空車が来たので手を上げた。タイではタクシーを停める際、手を斜め下に伸ばしてひらひらさせるそうだ。つい日本の習慣が出てしまった。
乗車して「カオサン、プリーズ」と行き先を告げ、メーターが動いているか確認。初乗り運賃は35バーツ(約140円)。タクシーはビュンビュン飛ばしてチュラロンコン大学の脇辺りから鉄道のファラムポーン駅前を通り過ぎ、民主記念塔をかすめてカオサンロードの東側入り口に到着。少し遠回りのような気もしたが、バンコクの道路は一方通行が多いとも聞く。所要時間は15分かかっていない。あっという間に到着したといった感じだ。おまけに料金は89バーツ(約356円)だった。
速い、安い、お得
スワンナプーム空港からカオサンまで総計134バーツ(540円)。これは「リモバス」より断然安い。もし2人以上でスワンナプーム空港からカオサンに行くのなら、「エアポート・レール・リンク」でパヤタイ駅下車→タクシーでカオサン直行といった移動方法が楽チンだし断然お得だ。
タクシー運転手には100バーツ紙幣を渡して「お釣りはOK」と言うと笑顔が返ってきた。10バーツ前後の端数ならお釣りはチップにしたい。スワンナプーム空港に到着後、「S1バス」「リモバス」の最終が出てしまった後の対処方法をご紹介しました。