東京発バンコク行きの格安チケットをTrip.comで探していたら1万6000円台後半のチケットを発券。韓国の大邱空港で約5時間の乗り継ぎ待機がある。5時間か…。少し迷ったが、大邱空港を利用したことがない。しかも安いので何とかなる、と言い聞かせて予約した。成田空港午後1時45分発で大邱空港同4時着。やはり大邱空港なので飛行機は約6割の搭乗率。
大邱空港は近代的な建物でフードコートも充実。ただ、ここで5時間はキツイ。思い切って大邱市内へ向かうことに。ネットで超人気のチュオタン(ドジョウ汁)の老舗店を見つけ、この機会にぜひとも食べてみたくなったのだ。
空港1階を出て大通りの方へ向かうとバス停がある。大邱駅行きは道路の向こう側のバス停だ。
この道路を向かって左側にバス停がある。
東大邱駅、及びその先の大邱駅行きバスは頻繁にやって来る。韓国語が読めないと分かりにくいのでとりあえず、101番と401番に乗れば良し。
赤い部分が「大邱国際空港渡ったところ」という名前のバス停。ここから4番目のバス停「アヤンギョ駅」で降りて地下鉄に乗り換える。所要10分弱。
バスはこの橋を渡って走っていく。
渡り終えるとすぐに地下鉄「アヤンギョ」駅1番出口横のバス停に停車する。
地下鉄入り口を降りていく。
大邱駅行きであることを確認すること。
ホームでうなりをあげる扇風機。猛暑の中、これは助かる。
降車する駅は大邱駅の一つ先「中央路(チュンアンロ)」駅だ。
映画館の角を曲がって直進。
このビルの角を左に曲がると、お目当てのお店が見えてきた。
何ともノスタルジーいっぱいの店構え。
「チュオタン専門サンジュ食堂」。30年、40年ほどタイムスリップしたかのような感覚になる。
初めてなのに懐かしい。そんな郷愁に襲われてしまう。
現地メディアに何回も取り上げられた名店だ。女性の社長は40年間、ドジョウに人生を捧げてきた、そうだ。
席に着席してすぐ料理が運ばれてきた。実にシンプルだ。キムチは赤と白の2種類。
白菜を多めに入れて煮込んだドジョウ汁。これは慶尚道式。粉唐辛子を入れずに白菜をたくさん入れて煮込む。どじょうをすり潰して白菜と一緒に柔らかく煮込んでおり食べやすい。激辛青唐辛子と山椒粉を入れて味を好みにしていく。
青唐辛子は思ったほど辛くはないが、それでも唐辛子であることには変わりはないのであまり入れすぎないこと。
チュオタンは朝鮮時代から滋養効果があるとして庶民に親しまれてきた料理。「以熱治熱」(イヨルチヨル)といって熱いスープを飲んで体の熱を下げる滋養食として人気なのだ。
赤唐辛子をたくさん入れて煮込んだチュオタンは全羅道(チョルラド)の南原(ナムウォン)式という。同じドジョウ汁でも地域によって作り方や味が違う。
最後にお茶をいっぱい。お茶と言ってもこれはご飯のおこげで作ったスンニュン。まろやかな味わいで口の中がさっぱりする。
お会計は1万3000ウォン(約1400円)とけっこうなお値段だった。メニューがこの料理だけなので値段を書いた張り紙もない。ネット情報だと9000ウォンだったが、諸物価高騰で値上がりを余儀なくされたようだ。まあ、テーマパークに来た、と思えばよいだろう。
上の写真は昔の帳場。下の写真は現在のお会計場所。カード支払いが可能。
お会計を済ませて少し散策。安くておしゃれなお店がいくつもある。こちらのお店は8000ウォンくらいから各種定食がある。
さて、そろそろ戻るとするか。来たルートをそのまま引き返す。地下鉄の駅には「空港行き」の標示があるので分かりやすい。
地下鉄アヤンギョ駅を出てすぐのバス停で待機。来た時に乗った401番のバスがすぐやってきたので乗り込む。
空港に無事到着した。そろそろ日没の時間だ。
【まとめ】
大邱空港バス停→地下鉄アヤンギョ駅→同中央路駅 約30分
食事時間 約30分
散策 約30分
地下鉄中央路駅→同アヤンギョ駅→大邱空港バス停 約30分
全行程で約3時間だった。
わざわざ大邱駅周辺まで行かなくても、空港から通りをわたったところに商店街があり食事処もたくさんある。その界隈をぶらぶらしながら食事をして時間をつぶすこともできそうだ。ただし、猛暑警報が出ていたり、雨天時はあきらめて空港内で過ごした方がよいだろう。
