パタヤのど真ん中に聳えるコンドミニアム「THE BASE CENTRAL PATTYA」。大型商業施設「セントラルフェスティバル・パタヤビーチ」まで150mという近さで買い物便利。すぐ隣がLKメトロなので深夜まで爆音が響いてくる。
A棟の31階には屋上インフィニティプールがありパタヤビーチを一望できる。B棟は3階に屋外プールとフィットネスセンターがある。
部屋はシングルの場合、31平米ほど。ベッド、ソファ、テレビ、テーブルなどの家具とキッチンには電子レンジ、冷蔵庫、食器、コンロなどが備わっている。(※以下の写真は過去に泊まった部屋の様子です。本文の内容とは関係ありません)
トイレとシャワールームの間には仕切りがあり、快適。
洗濯ができるので自宅みたいな雰囲気。“プチ移住”したような感覚になる。
「THE BASE」には何回も宿泊しているが、1階にレセプションがあるわけではなく、各部屋とも旅行サイトで予約後、オーナーと直接連絡をとって鍵を受け取る仕組み。過去の例だと、1)建物ゲート付近にある旅行ブースでの受け取り、2)オーナーとメールをやりとりし予約支払い証明書を送信後、部屋のポストの暗証番号を教えてもらいその中に置かれた鍵を受け取る、3)1階ロビーでオーナーと待ち合わせし直接受け取る、などの方法だった。
今回はオーナーに鍵の受け取り方法を教えてくれるようメールを送ったが、なしのつぶて。3回メールを送ったらやっと「ゲートで待っています」の返事が来たが、どこのゲートのことなのか、また何時待ち合わせなのかがサッパリ不明。困った挙句、当日に「THE BASE」まで直接出向くことにした。チェックインの時間が近づいているのに鍵がないため部屋には入れない。すると、ロビーのソファに所在なさげに座っている中年のタイ人女性がいたので「オーナーの○○さんですか?」と尋ねると人違い。万事休すと思いきや、「○○さんを知っているので今、電話してあげる」とうれしい返事が。数分後、オーナー本人(同じく中年のタイ人女性)がエレベーターで階下に降りてきて、やっと鍵を手に入れることができた。こちらはその1階ロビーの様子。
オーナーは朗らかで私が焦っていたことをまったく意に介していない。まあ、鍵を確保できたので結果オーライだが、こんなマンガみたいなことが起きるのがパタヤなのだ。のんびりかまえていれば何とかなる、といったところか。この“ゆるさ”がたまらない。とはいえ、欧米系の宿泊客の中には“ゆるさ”に怒り心頭の方も。旅行サイトの口コミを読むと「連絡が取れない」「2時間待たされた」などの苦情がたくさん上がっている。
さらに不評を買っているのが設備だ。例えば「THE BASE」の口コミを旅行サイトで見ると、「誰かが定期的にこの部屋に住んでいるように見える」「テレビのリモコンがない」「洗濯機がとても汚れている」「Wi-Fi が使えない」「食器が錆びている」「タオルがボロい」「虫が出た」「排水口が臭い」などといった体験談があふれている。沖縄と同じで、海からの潮風のためバルコニーに設置されている洗濯機は錆(さび)が目立つ。致し方ない面もあるが、こういった事態を避けるためには予約する際に旅行サイトの口コミをよく読む必要がある。部屋の階や眺望の良し悪し、備品のクオリティー、電化製品の作動状況、Wi-Fiの有無、チェックアウトの時間などを自身でチェックしてみよう。さらに言えば、チェックインに心配が残るようなら最初から普通のホテルを予約したほうがよいかもしれない。少なくとも鍵の受け取りに不安はないからだ。
パタヤの絶景が楽しめる「THE BASE」ではあるが、多少のリスクやストレスは覚悟しておいた方が良さそうだ。