バンコク・カオサンのホテルを正午過ぎにチェックアウトし徒歩5分ほどのバス停「Before Khok Wua Intersection」へ。2番エアコンバスに乗ってエカマイへ直行。運賃20バーツ(80円)。約1時間。
エカマイ駅近くで降車するタイミングとしては、進行方向左手の路地に掲げられているソイの番号を追っていけば分かりやすい。数字がどんどん増えていくので「スクムビット61」の標示が見えてきたら降車ベルを鳴らそう。大きなボウリングのピンとマクドナルドが目印。
さて、今回はエカマイバスターミナルからパタヤまでミニバス(ロットゥー)を利用してみた。ネットの旅行記を見ると、このミニバスについてはあまり評判がよろしくない。「時間がかかる」「車内が狭苦しい」などがその理由だ。実際はどうなんだろうか?
こちらはパタヤ行き大型バス。131バーツ(524円)。
ミニバスのチケット売り場。「パタヤ―!」。係員がすごい怒鳴り声で客寄せ(w)。
午後2時45分発のパタヤ行きミニバスはチケットが160バーツ(640円)。右側窓口のパタヤ行き大型バスは131バーツ(524円)なので少し高い。ただ、大型バスの場合、到着はパタヤの北バスターミナルとなるので、そこからパタヤ中心地まで向かうには改めてバスターミナル内で待機しているソンテウに乗らないといけない。こちらの運賃は50バーツ。結局、131バーツ+50バーツ=181バーツ(724円)となり、パタヤ中心地を周ってくれるミニバスの方が安くなる。
ミニバス車内は合計14席。乗客は10人。筆者のスーツケースは運転手さんが助手席後ろのスペースに置いてくれた。
5分遅れの午後2時50分に出発。このままパタヤに向けて快走するのかと思いきや、途中、ミニバスターミナルのような2か所に停車して客を探している。車内は2~3席空いているのでそこに客を乗せようとしているようだ。結局、追加の乗客は現れず、運転手は渋い表情を浮かべながら運転席に戻ってきた。本格的に道路を爆走し始めたのは出発から約40分後。びゅんびゅん飛ばしてトヨタやホンダの乗用車を次々と追い抜いていく。
パタヤに近いシラチャという街を通りかかると再び学校前や大型商業施設前など何か所かに停車しそのたびに乗客が降車していく。乗客全員がパタヤに向かうのではなく、ローカルな足としてこのミニバスを利用しているようだ。タイランド湾沿岸のチョンブリー県に位置するシラチャはタイではバンコクに次いで日本人が多く暮らしている街。窓の外を見ると「シラチャ警察署」「シラチャ郡役所」といった日本語表示が見えてくる。こういう発見は案外楽しい。
シラチャを抜けるとミニバスは滑るようにスピードを上げてパタヤビーチへと走っていく。この時点で乗客は3人に減っていた。フロントガラス越しにビーチが見えてきた。いよいよ到着だ。運転手から下車地点を再度確認されるので「センタン(セントラルフェスティバル)」と告げると、しっかりその前のスタバ付近に寄せて停車してくれた。
時計を見ると午後5時25分。乗車時間は2時間35分だった。大型バスの場合、渋滞に巻き込まれなければパタヤ・北バスターミナルまで1時間40分ほど。それに比べると確かに時間がかかっている。しかも、車内は狭いので息苦しさは否めない。ただ、乗客が減っていったので途中で運転手が自分を前の広い席に移るよう手招きしてくれたし、車窓からは威容を誇るシラチャのロビンソンデパートや海岸沿いに並ぶ「タイオイル」などの工場群が見える。こうした風景はローカルなエリアを走るミニバスならではの醍醐味だろう。
最終的には大型バス利用(+ソンテウ)とミニバス利用の差額である21バーツ(84円)をどう捉えるかによるのかもしれない。時間がかかっても交通費を削りたい、反対に時間優先で多少運賃が高くなってもかまわない、そのどちらかになるだろう。大型バスはだいたい1時間に1本。ミニバスは10分間隔で出発すると表示されていた。世界屈指のビーチリゾートへの旅なので美しい夕暮れまでには到着していたい。エカマイを何時に出発することができるのか、乗車時間を計算しながら検討してほしい。