パタヤの物価は当然ながら東京や大阪に比べ格段に安い。現在、円とバーツの為替レートが最悪級となっているため、コロナ前に比べると円換算での物価は上がっているが、それでも多くは日本の半額以下というのが実感だ。
例えば、街のレストランや市場の屋台飯だと麺類やカレーライス類はおおむね1食200円前後。ミネラルウォーター1.5Lは50円ほど、おつまみの鶏唐揚げは大160円、小80円ほど。小さな豆菓子は40円、ベーカリーのパンは1個80円、セカンドロードからノースパタヤの大規模商業施設「ターミナル21」に行くソンテウ(荷台を座席に改造した乗合小型トラック)は1回40円、床屋は400円から600円、コインランドリーでの洗濯乾燥400円。これだけで済む。
仮に、1日2食を屋台飯、ソンテウやタクシーでの移動を極力少なくすれば、1日の生活費は多くて1000円以下、1週間の生活費は計7000円。日がな一日、ホテルの部屋やプールでのんびり過ごし、暑さが多少やわらぐ夕方に少し散歩に出かける…。こういう質素な生活なら本当に1週間1万円以下で済んでしまうだろう(ホテル宿泊費、航空チケットは除外)。
ただ、パタヤはすごく暑い。夜になるとキンキンに冷えたビールが飲みたくなってくる。コンビニの酒類コーナーの冷蔵庫にはSINGHA(シンハー)、Chang(チャーン)、LEO(リオ)などの瓶ビールと缶ビールがズラリと並べられている。価格は瓶ビール(大瓶、620ml)だと250円前後。ARCHA(アーチャー)の瓶ビール(同)は50バーツ(200円)で最も安い。飲みやすくてほんのり苦みがあり後味が良い。コスパが最高なので地元では人気ビールとなっている。調子が良ければ3本、4本は平気で飲み干せてしまうほどだ。さて、毎晩ARCHAを3本飲むとすると150バーツ(600円)の追加出費となる。さらに、おつまみが必要なので鶏唐揚げや豚肉料理、焼き魚などを市場で買って帰ると100バーツ(400円)から200バーツ(800円)ほどかかる。
ホテルの部屋でおとなしく飲めばこれで済むが、ビーチロード沿いのおしゃれな海鮮レストランに行けば、少なくとも3~4000円はかかる。パタヤを彩るバービアに行けば、ワンドリンク90バーツ前後(360円)、お店の女性にレディードリンクをおごれば180バーツ(720円)ほど。どうせ1杯ずつでは済まないだろうし、お店をハシゴすればこの何倍もの出費を覚悟しないといけない。
まとめると、当たり前かもしれないが、食費を抑え、ホテルの部屋やプールで本でも読んでのんびりしていれば本当に安く過ごせる。逆に、夜は外出して小奇麗なレストランで腹いっぱい食事したりバービア巡りなど娯楽を優先すればお金はどんどん出ていく。ビーチ沿いの高級ホテルのバーで高い酒を何杯も飲んだり、ピンクネオン煌(きら)めくド派手なウォーキングストリートで酩酊沈没すれば出費は青天井だ。
当ブログでは生活のサスティナビリティー(持続性)をポイントにしているためコスパの良いパタヤライフを中心に紹介している。それもパタヤの魅力のひとつだろう。