ホテル「ニッド ホアヒン ホテル」の無料朝食はイングリッシュ・ブレックファースト(English breakfast)」で、ベーコンに目玉焼き、ソーセージ、トーストという軽めのメニューだった。
まあまあ美味ではあったが、これではやや物足りない。食べ終えてから朝食ツアーに出ることに。軽めのお粥がお目当てだ。ごちゃごちゃ感でいっぱいのチャットチャイ市場に足を踏み入れると、肉、魚、野菜、乾物などが所狭しと軒を並べている。あまりの活気にこちらも元気が出る。
その一角で発見した麺の屋台。
いったいこれは? 興味津々の私は隣席の地元夫婦が食べているヌードルを密かに指さして「同じものください」と注文。出てきたのがこれ。今まで見たことのないヌードルだ。
これはクイジャップ(ก๋วยจั๊บ)というらしい。タイの麺料理クイッティアオの一種で、三角形の平らな麺をくるっと巻いてマカロニのような形になっている。具材としてモツ肉、厚揚げ、ゆで卵、ネギなどがのっており、スープは茶色。ハーブや香辛料、中華醤油を使っているようだ。麺がクルクルしていて独特なツルツルとした噛み応えがあり、モツ肉や厚揚げと一緒に口に運ぶと硬軟合体した不思議な味わいが広がる。もともとは中国・潮州の「粿汁」が源流で、潮州語の発音がタイ語化したそうだ。
ただ、スープはややぬるめだった。お値段50バーツ。一種のカルチャーショックを引きずって帰路へ。しかし5分後、さらなる新機軸を発見。横断歩道の向こう側の店がやたら流行っている。何があるのか?
人気の理由はこのお粥だった。当初からお粥が目当てだったので偶然とはいえかなりうれしい気分に。
「猪(豚)肉粥」は1杯30バーツ。これは安い。お腹は…まだ大丈夫そう。で、注文。お粥の上にレバー、豚肉ミートボール、ショウガの千切り。
ショウガの風味が食欲を沸き立て、豚肉がお粥と合体して実に旨い。いくらでも食べられそうだ。
今度こそお腹いっーぱいで食い倒れ寸前。実に充実した朝食でした!