慶州からバスに乗り蔚山（ウルサン）広域市の市外バスターミナルに到着。所要約50分。蔚山広域市は韓国7大都市のひとつで面積がいちばん広い。ここには世界規模の自動車メーカー「現代（ヒョンデ）自動車」の主力工場があり、韓国最大規模といわれる「SKエナジー」の石油コンビナートも擁する一大産業都市だ。
2010年から熊本市と友好協力都市提携を結んでおり、文化、観光、スポーツ、環境を中心とした交流を進めている。サッカーKリーグの蔚山HD FCの本拠地であるため、日本から多くのサッカーファンが訪れている。
蔚山中心部にあるロッテデパート。隣にランドマークの観覧車があり、さらにその先に市外バスターミナルがある。行き先を調べてみると、釜山方面は海雲台行きバスがあるが、金海国際空港行きは見当たらない。窓口の女性スタッフに聞くと「ここにはありません。太和（テファ）ロータリーから出ています」とのこと。
宿泊したホテルのフロントで再度聞いてみると「タクシーか路線バスに乗ってテファロータリーまで行く必要があります」。観光地図で調べると、ロッテデパートからはかなり距離がある。試しに歩くと40分ほどかかりそう。さて、どうしたものか。何とか電車を乗り継いで行けないものか…。再度、地図を眺めるとホテルから徒歩10分ほどのところに駅がある。
太和江（テファガン）駅だ。かなりデカい駅舎。構内に入る手前に蔚山市内各地を回る路線バスの停留所がある。
新しくて広々としている構内。時刻表を見るとKTXやITXなど特急に乗って釜山市内の釜田（プジョン）まで行ける。
ちょうどKTXが発車。若い男女3人組が必死の形相で階段を駆け下りていった。列車に間一髪、乗り込んだ。
一方、電動列車の路線も釜山市内から蔚山まで延びている。
この路線を使うことにした。太和江駅→べクスコ駅→沙上駅→空港というルートだ。
1階の売店横にあるエスカレーターを昇る。
韓国の地下鉄でよく見るおなじみの改札。おカネをチャージしたカードをタッチするだけ。
電動列車は軽快なスピード感で走っていく。
べクスコ駅で乗り換えだ。
沙上駅に到着後はいつも立ち寄る「一流テジクッパ」で食事。
蔚山は釜山の地下鉄網と繋がっていた。蔚山に立ち寄る予定がある人は電車での移動も検討してみては。
