NEW!鈍行列車でパタヤへ 車窓の眺めが美しく飽きない4時間の旅 時間短縮の裏技も紹介 

【タイ編】

パタヤへ向かう際はいつもスワンナプーム国際空港から、あるいはエカマイバスターミナルからのバスを利用していた。2026年9月の今回は念願の鉄道で向かうことに。早朝にファラーンポーン駅を利用するためホテルは駅前の「@HUA LAMPHONG HOTEL」を予約していた。各旅行予約サイトでは4000円台からとなるが、Trip.comではなぜか2600円ほどと安かった。

ホテルを出るとラマ4世通りが走り、通りの向こうに蒲鉾のような形をしたファラーンポーン駅が見える。

地下鉄の出入り口から潜って反対側に出る。

このエスカレーターを昇るとファラーンポーン駅だ。

駅のこのだだっ広いレトロな空間に 何ともいえない懐かしさを覚える。

駅構内入り口には早朝から弁当屋さんが営業しているので車内に持ち込めば朝食代わりとなる。

窓口でチケットを購入。今回はパタヤの一つ先にあるパタヤタイ(パタヤ南)駅まで行く。チケット代は32バーツ。約160円と激安だ。

8番ホームに停車しているのはタイ国鉄(SRT)の第283列車。エアコンなし3等車で全席自由。1日1便だけの普通列車(オーディナリー)で、バンコクのファラーンポーン駅と東部チュックサメット駅を結ぶ。

間もなく出発時間。

前寄りの車両に急いで乗り込む。けっこう空席が多い。

筆者はボックス席を独り占め。お行儀が悪いが、これはラクちんだ。

車掌さんが改札に回ってくるので、切符を見せるとハサミで「チョキン」と穴を空けてくれる。

クロントゥーイ / クロンタン駅に到着。駅舎はあるが、ホームがない。砂利の上を歩く人々の姿が何とも素朴だ。すぐ近くにエアポートリンクのラムカムヘン駅がある。

通勤、通学の時間帯に入り道路は大混雑し始めた。当初はガラガラだった列車がファマーク駅に到着するともの凄い人数が乗り込みたちまち満員に。通路に立っている乗客も大量に発生している。

列車はエアポートリンクと並行して走ってきたが、エアポートリンクはここで大きく右側に回り込み空港へと向かう。我らが鈍行列車は直進あるのみ。

大混雑していた車内は、Pra Chom Klao駅に到着するとほとんどの乗客が下車。駅周辺に大学や政府機関が集積しているためだ。マッカサン駅から増え始めた乗客のほとんどはこの駅への通勤、通学客だったようだ。

その後は長閑な田園風景が続き、ゆっくりとした時間が流れてゆく。

さて、トイレはというとかなり許容範囲だ。水もちゃんと流れた。

トイレットペーパーが配管の上に押し込まれているのも面白い。

手洗い用の水。たっぷり流れる。

始発から約2時間半でシラチャ駅に到着。駅の看板が片仮名だ。日本人が多く居住する地域だけに日本語で表示されている。

発車から3時間40分余り。列車は20分ほど遅れてパタヤ駅に接近中。タイの女子大生風の3人組がいそいそと立ち上がり大きなキャリーケースを下ろし始めた。

窓の外を見るとベンチで寝ている人も。実にのどかである。

パタヤ駅の駅舎はホームが整備され全体的にしっかりしているように見える。

主要駅のホームに配置されている盆栽が美しいフォルムを見せている。これには感心する。

さて、最終目的地のパタヤタイ(パタヤ南)駅に約25分遅れで到着。ホームが短すぎて前の方の車両は完全にはみ出している。そのため前方車両の乗客は到着寸前に後方車両へいっせいに移動し始めた。筆者は何が起きているのか最初は分からず、前方車両のドアから降りようとしてホームがないことに気付き慌てふためいたのだった。後方へ移動する乗客の後を追い、セメント作りのホームに降車することができた。

列車が走り去り、ホームに立ち尽くす人々。厳しい直射日光の中、何をしているのかな?というか、太陽を避ける庇らしきものがまったくないので仕方がないのである。

 

名ばかりのホームに降り、道路の向こうを見るとソンテウが2台停車している。行き先をたずねると「バリハイ!」。バリハイ桟橋の近くまで行くのだろうか。運賃は50バーツとか。次回は実際に乗って行き先を確認したい。

結局、ファラーンポーン駅からパタヤ南駅まで4時間近くかかったわけで、これならバスの方が速いという声も聞こえてきそうだが、実際のところ、エアポートリンクの真下にあるラムカムヘン駅やフアマーク駅から乗車すればかなり時間を短縮できる。

スワンナプーム国際空港に到着したらエアポートリンクに乗ってマッカサン駅、ラムカムヘン駅、フアマーク駅周辺のホテルに宿泊し、翌朝列車でパタヤへ向かうという選択肢だ(エアポートリンクの各駅と国鉄の駅との間にどれくらい距離があるかは事前に確認されたし)。そうすれば2時間半~3時間ちょいほどでパタヤに着いてしまうのだ。駅から先のソンテウ運賃が50バーツだとしても切符代と合わせて計80バーツほど。バスのおよそ半額というコスパの良さは見逃せない。

以下の表は主要駅の時刻表。

主要駅 到着時刻 発車時刻 備考・目安
バンコク(フアランポーン駅) – 06:55 始発駅
マッカサン駅 07:09 07:10 エアポート・レイル・リンク乗り換え接続エリア
クロントゥーイ / クロンタン駅 07:17 07:18 –
フアマーク駅 07:33 07:34 –
ラッカバン駅 08:05 08:06 スワンナプーム空港近く
チャチュンサオ分岐駅 08:50 09:00 10分停車(※285列車切り離し等の運用あり)
チョンブリー駅 09:47 09:48 チョンブリー県中心部
シラチャー駅 10:11 10:12 日本人街・シラチャー
パタヤ駅 10:34 10:35 パタヤ中心部(運賃:約31バーツ)
バーンプラータルアン駅 11:20 11:21 –
ウタパオ空港駅 11:50 11:51 ウタパオ国際空港最寄り
チュックサメット駅 12:10頃 – 終着駅(サッタヒープ海軍基地近く)